ダンボール物語

写真:「動物を作る作家として避けては通れない」と取り組んだ絶滅危損種の作品=尼崎市昭和通2
【「段ボール」で広がる動物の世界】
■「おしり」など10物語で構成
古紙段ボールで動物などを作り出す造形作家玉田多紀さん(40)=神戸市育ち、埼玉県在住=の巡回展「ダンボール物語」が尼崎市昭和通2の市総合文化センター美術ホールで開かれている。会場は「おしり」「サカナ」「絶滅危惧種」など10の「物語」で構成され、手のひらサイズから人が中に入れる大作まで約130点が並ぶ。10月29日まで。
玉田さんは多摩美術大学で油絵を専攻し、卒業後は段ボールを使った立体造形に転向。握りつぶして大まかな形を作り、水に漬けて軟らかくして、接着剤と混ぜて粘土のようにし幾重にも張り重ねる。固まった後にのこぎりなどを使って造形する。人の感情や海洋プラスチックごみといった現代社会の課題を、動物のモチーフを通して表す。
「おしりの物語」は足跡をたどると壁に展示されたカバやキリンなどの尻にたどり着く仕掛けになっている。「会場に遊びに来る感覚で楽しんでほしい。美術鑑賞の入門編になれば」との思いを込めた。メインは「絶滅危惧種の物語」。オランウータンやリクガメなど10種類の動物が高さ10センチの台座に乗っている。ぎりぎりまで近づけたり、入ったり乗ったりできる他の作品と違い、「人と動物の間に本来あるはずの境界線」を表現した。
6歳の長男を育てる玉田さんにとって創作と生活は切り離せない。「蓮太郎物語」では、子育ての苦労や子どもへの愛情を、ハスの種を子どもに見立てたキャラクターの成長ぶりに投影した。玉田さんは「見た人の創作意欲を刺激し、『作りたい』と思ってもらえたら勝ちだと思う」と笑顔を見せた。
会場にあるQRコードを読み込むと玉田さんの音声ガイドを楽しめる(通信料は鑑賞者負担)。10月28日午後1~5時と29日午前10時~午後5時は玉田さんが在廊を予定する。
情報提供:兵庫おでかけプラス
【「段ボール」で広がる動物の世界】
■「おしり」など10物語で構成
古紙段ボールで動物などを作り出す造形作家玉田多紀さん(40)=神戸市育ち、埼玉県在住=の巡回展「ダンボール物語」が尼崎市昭和通2の市総合文化センター美術ホールで開かれている。会場は「おしり」「サカナ」「絶滅危惧種」など10の「物語」で構成され、手のひらサイズから人が中に入れる大作まで約130点が並ぶ。10月29日まで。
玉田さんは多摩美術大学で油絵を専攻し、卒業後は段ボールを使った立体造形に転向。握りつぶして大まかな形を作り、水に漬けて軟らかくして、接着剤と混ぜて粘土のようにし幾重にも張り重ねる。固まった後にのこぎりなどを使って造形する。人の感情や海洋プラスチックごみといった現代社会の課題を、動物のモチーフを通して表す。
「おしりの物語」は足跡をたどると壁に展示されたカバやキリンなどの尻にたどり着く仕掛けになっている。「会場に遊びに来る感覚で楽しんでほしい。美術鑑賞の入門編になれば」との思いを込めた。メインは「絶滅危惧種の物語」。オランウータンやリクガメなど10種類の動物が高さ10センチの台座に乗っている。ぎりぎりまで近づけたり、入ったり乗ったりできる他の作品と違い、「人と動物の間に本来あるはずの境界線」を表現した。
6歳の長男を育てる玉田さんにとって創作と生活は切り離せない。「蓮太郎物語」では、子育ての苦労や子どもへの愛情を、ハスの種を子どもに見立てたキャラクターの成長ぶりに投影した。玉田さんは「見た人の創作意欲を刺激し、『作りたい』と思ってもらえたら勝ちだと思う」と笑顔を見せた。
会場にあるQRコードを読み込むと玉田さんの音声ガイドを楽しめる(通信料は鑑賞者負担)。10月28日午後1~5時と29日午前10時~午後5時は玉田さんが在廊を予定する。
情報提供:兵庫おでかけプラス
- 尼崎市
- 学ぶ
イベントデータ
- 開催日
- 2023年09月23日(土)~2023年10月29日(日) (※火曜休館)
- 時間
-
10:00
~ 17:00
(入館は午後4時半まで) - 開催場所
- 尼崎市総合文化センター美術ホール
- 住所
-
〒660-0881
尼崎市昭和通2-7-16 - 対象
- どなたでも
- 費用
- 一般700円、65歳以上と大学生は600円、高校生以下は無料
- 事前申し込み
- 申し込み不要
主催者情報
- 主催者名
- 公益財団法人尼崎市文化振興財団
- 主催者サイト
- https://www.archaic.or.jp/
- イベントサイト
- https://www.archaic.or.jp/event/art/tamada/
- 問い合わせ
- 同センターTEL06・6487・0806