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【降っても晴れても すきっぷびより】<126>すごすぎる「イマドキ大学入試」と、受験生になりたい母

2024年07月30日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

小さく生まれた長男の妊娠、出産について振り返っているうちに、娘は高校3年生、次男は年長さんになりました。
高3。そうです。
いわゆる、「受験生」です…!!

約30年ぶりに直面した「大学入試」、わたしのころとはめっちゃくちゃ様変わりしていて驚きの連続ですので、みなさんとも共有させてください。

保育士、幼稚園教諭、小学校教諭などをめざし、高校でも幼児教育コースで学ぶ娘。「進路」は早くも高校2年生ごろからちらついてきます。
突如、自宅に大量に届き出した近畿各地の私立大学の資料。「こんなに熱心に情報集めを…!」と、感動したのもつかの間、なんと「10校請求したら、図書カードがもらえる」などの特典があり、それ目当てだとか…

資料請求で小遣い稼ぎするなー!!
とツッコみつつ、立派な冊子を捨てるにはしのびなく、親のわたしが(なぜか)一校一校開封し、熟読。すると、同封されているオープンキャンパス(高校生は「オーキャン」と略すらしい)のチラシが目に入りました。

「体験授業」「ランチ無料」「スイーツ無料」「お土産付き」「クオカードプレゼント!」……

え…!?なんですかこの、魅力的すぎるイベントは!!行ってみたい(わたしが)!!

少子化の昨今、大学側も学生集めに懸命で、オーキャンがホスピタリティー全開の夢のようなイベントになっている模様。中には、遠方からの参加者には交通費&宿泊費支給、という大学も。
「最低3校のオーキャンに行くこと」が宿題だった高2の夏休み。「ねぇ、ママと一緒に行こうよ~」と誘ってみたものの、「え、ママがいると話が長くなるからいやや」と、一蹴。

娘の進路である「子育て・教育」系は、わたしもライフワークとする非常に興味ある分野。実は記者をしながら保育士資格を取ろうと、第2子の産休育休に合わせ通信教育を開始。教材一式が届き、「さぁ、勉強するぞ!」と意気込んだ矢先、3カ月早く出産してしまったのです…。それから13年、教材は眠ったまま……

なので、保護者として、だけでなくわたし個人として、知りたいことが山ほど出てくる。3年前、中3だった娘とオープンハイスクールに行った際も、先生をつかまえては話し込む親(わたし)…その隣で、無言で立ち尽くす本人(娘)…

それでも何だかんだで昨年8月、一度だけ、娘とオーキャンへ行くことができました。
多くは保護者連れ、中には家族総出の参加も。またしても学部の先生方との個別面談で、学校教育のありかたなどを問うわたし。
先生「お母さんが入学するんですか?」
わたし「はい!わたしが入りたいぐらいです!学費が無料なら…!」
先生「……」

3年生になると、大学探しはいよいよ本格化。5月中には志望校を決めねばと高校の担任から言われ、ゴールデンウィーク4連休のうち3日はオーキャンへ行きました。日ごろの疲れもあいまってさすがにフラフラ…でしたが、何とその時期のオーキャンは、ガッツリ選考や入学金免除などにつながっていたのです。

「AO入試」などと言われる面接やレポート中心の入試は7~8月ごろが最盛期で、オーキャンでの体験講義が条件だったり、模擬面接も評価に加味されたり…。ある大学によると、今や6割以上の合格者が年内のAO入試や学校推薦で決まるそう。

そんな重要な場とも知らず参加してしまったわたしたち親子ですが、このチャンスを逃すわけにはいかぬ。ということで急きょ、緊張しながら教授陣の面接へ…
オーキャンは楽しいだけのお祭りではない。そりゃあそうです。私大の学費は、教育系学部なら諸々合わせて4年で400~500万円。おそらくそこから、少なくない費用がオーキャンへ。相性や意欲を互いにじっくり見極める、真剣勝負のお見合いなのです。

7月半ばには、AO入試の面接試験のため、一緒に大阪の大学へ。学内には、保護者の待機場所も用意されています。
娘の体調が良くなかったため、帰りは駅までタクシーに乗り、「大学入試だったんです」と話すと、運転手さんからは「へぇ!今どきの大学入試は親がついてくるの!へぇ~!」。「そうですよ、少子化ですからね。今は就職活動にも保護者が絡むみたいですよ」と、盛り上がりました。

思い起こせば約30年前、大学探しに親の意見を求めたことはなく、第一志望校を決めてから報告・相談。受験のため地元の仙台から横浜まで行ったこともありましたが、道中もホテルでの宿泊も、親の付き添いはなし。ただ、今思うと最も勉強し努力していたのはそのころで、入学すると途端に気が抜け、解放感でいっぱいに…

入学後、どう学ぶかは娘本人にかかっています。が、意欲や目標があっても、実際の学びの場ではなくその手前の「入り口」を厳しくする日本の入試制度への疑問もある。イマドキ大学入試への記者的な興味も重なって、娘を通して未知の世界を見て、考えています。

大学生のころより、社会に出てから、子育てをしてからのほうが、学びたいことがいっぱい。もう一度キャンパスライフを送れるのなら、飲み会に明け暮れず真面目に講義を受けるのだけどなぁ…!などと、娘に羨望のまなざしを送りつつ、応援する毎日です。

▽萩原 真(はぎわら まこと)
【降っても晴れても すきっぷびより】は、すきっぷスタッフで元記者の萩原が、3人育児のドタバタや障害のある息子との生活で感じたこと、うれしいことから尽きない悩みまで本音満載でお届けします。

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