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【気になる!社会】「選択的夫婦別姓」、実現する…!? 経団連が提言し、議論再開

2024年07月29日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

私事ではありますが、今月、妹が結婚しました。わたしの「萩原」という名字は旧姓で、これで三姉妹全員が戸籍上、「萩原」でなくなることに。妹たちとは、運転免許証や銀行口座などの改姓手続きの大変さと、夫婦どちらが名字を変えてもいいはずなのに、圧倒的に女性が多いよね…という話で盛り上がりました。
 
折しも、大企業を中心とした「経団連」という団体が6月、「選択的夫婦別姓」を早く実現させてほしいと国に要望し、自民党でもこの制度についての議論が3年ぶりに再開。子どもたちの将来の生き方にも関わるこの問題。みなさん、どう思いますか?
 
夫婦で同じ姓がいい、という人は同じで、別々がいいという人は別々で…という、「選択的夫婦別姓制度」。「結婚したら、夫婦が必ず同じ姓」と決まっているのは今や日本だけだそうで、実際に名字を変えるのは95%が女性。国連女性差別撤廃委員会からは、見直すよう何度も勧告が出されているものの、「家族が違う名字になると一体感が失われる」などの反対意見が根強く、国会での議論は進んでいません。
 
以前は、「仕事では旧姓を通称として使えるから大丈夫」としていた経団連。女性が管理職や役員になることが増え、最近では以下のようなトラブルが起きていると言います。
契約書のサインが通称では認められない▽海外出張でホテルに泊まる際、通称で予約したところ、パスポートに書かれた名字と違っていたため泊まれなかった▽研究者や国際機関で働く人などは、名字が変わると別の人間としてみなされキャリアが途切れてしまう―など。
 
「性別に関係なくすべての人が自らのキャリアやアイデンティティを守る観点」から、「希望すれば、夫婦それぞれが生まれ持った姓を戸籍上の姓として名乗り続けることができる制度の早期実現を求めたい」と訴えました。
 
6年前ブログ(【降っても晴れても すきっぷびより】<52>「近藤歴40年」の夫に嫉妬する妻)にも書いたように、この国の「強制的夫婦同姓制度」はわたしにとっても大きな問題。現在、仕事だけでなく生活のほぼすべてを「萩原」で送り、子どもたちの学校園に提出する書類なども、夫と子どもは夫の姓、わたしは「萩原」姓で記入しています。が、運転免許証と姓が違うため身分証明ができなかったり、「子どもと母親は同じ姓」と多くの人が思い込んでいるため混乱させてしまったりと、不具合多数。
 
数年前から運転免許に旧姓も併記できることになり、先月、更新を機にやってみよう!と思い立ちましたが、まずは市役所で住民票に旧姓を載せる手続きが必要で、そのためには戸籍謄本がいり…と、忙しい日々の合間に進めるのは難しく、あきらめてしまいました。
 
不便、大変、というだけでなく、名字はその人の土台のようなもの。変えたい人も、変えたくない人も、思いや生き方が尊重される社会を望みます。
(すきっぷスタッフ 萩原 真)
 
<社説>選択的夫婦別姓/自民党は導入へ踏み出せ
 
自民、選択的夫婦別姓の議論再開 経団連の提言受け3年ぶり
 
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