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【降っても晴れても すきっぷびより】<110>「手のひらサイズ」で生まれたきみと③

2023年03月27日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

ちっちゃくちっちゃく生まれた息子が20日、小学校を卒業しました。
いろいろあったはずなのに、驚くほどあっという間の6年間。息子はとにかく学校が、先生とお友だちが大好きで、夏休みや冬休みも「早く学校に行きたい!」と言うほどでした。

2枚目の写真は、最後の登校日のもの。ランドセルが小さく見えるほど大きくなったんだなぁ…と、しみじみしています。

彼がお腹にいた2010年12月。自宅安静と入院を繰り返し、“切迫早産(流産)生活”も2カ月を過ぎたころ、妊婦健診で「お腹の赤ちゃんが小さい」「子宮内胎児発育遅延かもしれない」と言われました。

帰宅後にネットで調べると、出生後に残る影響として「障害」の文字が目に飛び込んできました。
記者として、障害のある人の取材も数多くしていたものの、ともに生活をした経験はほぼなく、暗い穴の底に落ちていくような感覚をおぼえました。

現在、障害のある息子との日々はうれしいこと、面白いことも満載で、あのころと変わらず飲み会や趣味の高校野球観戦も楽しみ(笑)、人の手を必要とする彼だからこその素敵な人との出会いもたくさん。今となっては、「なにをあんなに怖がっていたのだろう…」と笑ってしまうような話ですが、
そのときは怖くて、不安で、

「赤ちゃんが小さいのは、食事が原因ではない」と言われたものの、「わたしがもっと食べれば大きくなるだろうか」と、泣きながら大盛りのご飯を口につめこんだのでした。

その後、転院した神戸市の産院では、「『四肢短縮症』ではないか」とのこと。いずれにしろ治療は生まれてからしかできないと言われ、それなら開き直って、あれこれ心配しすぎず、わが子を信じて出産まで過ごそう!と決めました。
名前に「信」の字を使おうかと思い始めたのは、このころだったと思います

西宮神社へ初もうでに行く夫と娘、仙台から遊びに来てくれた父を見送り、相変わらず“ほぼ寝たきり”で迎えた2011年。
普段はうれしい写真入り年賀状ですが、「〇グラムの元気な男の子が生まれました!」といった報告に、少し胸がチクリとしたお正月でした。(でも今も、友人の子どもたちの写真入り年賀状を見るのは大好きです!)

山あり谷ありの妊娠生活も少し落ち着いてきたかな…と思っていた2月初め、ごく少量の出血があり、念のため、2日後の予定だった妊婦健診を早めて受診することにしました。

妊娠27週2日、予定日は5月。
まだまだ、あと何カ月も一心同体で過ごすと思っていた赤ちゃんがその日、お腹のなかからいなくなってしまうなんて、夢にも思わず。

<107>「手のひらサイズ」で生まれたきみと①
<108>「手のひらサイズ」で生まれたきみと②

▽萩原 真(はぎわら まこと)
【降っても晴れても すきっぷびより】は、すきっぷスタッフで元記者の萩原が、3人育児のドタバタや障害のある息子との生活で感じたこと、うれしいことから尽きない悩みまで本音満載でお届けします。

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