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(114)高野美由紀教授 イライラの正体は 脳が生存の危機と判断?

2023年03月16日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

 みなさんも子育ての中で、腹が立つ、イライラする、という経験を何度か(何度も?)しておられるのではないでしょうか。
 先日、大学の子育て支援ルーム「かとう GENKi」でお母さんたちと、イライラするのは自分一人ではないということを共有し、改めてホッとしました。部屋の掃除もしないでスマホをずっと見ている娘に対して▽ワンオペになってしまっている状況に対して▽他児と比べて発達が遅いかもしれないと心配になって―など、それぞれ事情は違っているのですが、時折イライラが募るのは共通しているようでした。
 また、きょうだいやパートナーなど周囲にイライラをぶつけてしまった自分に対して嫌だと思う気持ちになるということも、「そうそう」と心に涙を浮かべながら共感していました。
 イライラしないほうが穏やかに過ごせることが分かっているのに、どうしてこの怒りなどの負の感情が湧くのでしょうか。
 「ストレス脳」の著者であるアンデシュ・ハンセン氏が「脳が感情を使ってその人を行動させている」と述べていますが、感情は動物の本能であり、生命を維持するための役割を担っているのだそうです。脳が怒りを使って闘争もしくは逃走させることにより、その人の身を守っているのです。
 見方を変えれば、自分に生存の危機が迫っている状態でイライラが生じやすくなるということでしょう。でも、娘がスマホばかり見ている状態が自分の生存の危機に直結するとは思えないのですが、このような子育てのイライラをどう考えればいいのでしょう。
 怒りを生じさせるきっかけは子育てでの出来事であっても、それ以前に、身体疲労や睡眠不足、不安などがあり、一つ一つは危機的な状況ではなくとも複数の要因が重なることで、脳が生存の危機と判断すると考えてはどうでしょうか。
 そういえば、私の場合、締め切り間近の原稿が少ししか書けていない時の方が、子どものスマホ三昧(ざんまい)にイライラしています。寝不足状態ではより一層娘の態度が気になります。積極的に自分をケアして睡眠を取り、疲労回復できれば、子育てで気になることがあっても、脳は「生命の危機」とは判断せず、自分の感情を爆発させないかもしれませんね。
                 ×   ×
 子育てをテーマに、兵庫教育大大学院学校教育研究科の教授らがつづります。
 ◇原則、第4日曜に掲載します。

▽たかの・みゆき 1963年、京都生まれ。三田市在住。2002年から兵庫教育大講師、12年から教授。専門は小児科、障害児医学。発達障害の早期発見と早期支援、オノマトペなどを研究。

2023/02/26 神戸新聞

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