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(110)淺海真弓教授 工作の定番素材、廃材 「魔法の種」を捨てないで!

2022年11月08日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

 「本当に断捨離にも困ったものですね」。子どもの造形活動に携わっている方のこの言葉に私も激しく同意。お菓子の箱や包み紙、リボンなどの廃材は子どもたちの工作の定番素材ですが、それが最近集まらないのです。
 どうやらその背景には不要のものを処分しすっきりとした暮らしを志向するあのムーブメントがあるとかないとか。本当かうそか中には学校や園で作った工作や絵を家に持ち帰らないよう子どもたちに厳命する親御さんまでいると聞きます。
 ところでご存じですか、画用紙や折り紙などの規格化された造形材料と比べて廃材には子どもたちの想像力と創造力を育てる大きな種が宿っていることを。さまざまな形態や色とりどりのプリント、あるいは用をなす中でついた傷やシミは「見立て」につながります。子どもたちは「見立て遊び」が大好き。無作為な線や形からどんどんとイメージを膨らませていきます。それらを組み合わせる活動は「構成遊び」となり創造力を育みます。そう、廃材には高価な知育玩具にも負けない教育効果が期待できるのです。
 人間の仕事がどんどんとAI(人工知能)やロボットに代わられつつあります。知識や情報の含有量ではAIを前にわれわれ人間に勝ち目はありません。そんな中、次世代に求められるのは私たち人間にしかできないスキル。それは知識や情報をいかに蓄えるのかではなく、それらをどのように使いどのような新しいものを生み出していくのか、つまりは想像力と創造力です。
 これはAIの最も苦手な領域とされると同時に、幼児期に豊かに育つ力だとされています。私はここ数年、兵庫県内の産業活動の中で出た端材や不良品を造形素材として活用する活動を続けていますが、活動の度にそれら廃材の子どもたちの想像力と創造力、笑顔を引き出す力にいつも感心させられます。今あなたが不要と判断し、捨てようとしているそれ、ひょっとしたら子どもたちの可能性を大きく育てるために必要な魔法の種かもしれませんよ。処分するのは一度お子さんと一緒に遊んだ後からにしませんか。
 そんなこんなで小学生とものづくりに携わる父母からなるわが家のリビングは本日もすっきりおしゃれな生活とはほど遠いありさまとなっております。
                 ×   ×
 子育てをテーマに、兵庫教育大大学院学校教育研究科の教授らがつづります。
 ◇原則、第4日曜に掲載します。

▽あさうみ・まゆみ 丹波篠山市在住。専門は工芸・造形教育。産業活動の中で生じた端材などを活用し造形教育題材を開発する「ひょうごもんプロジェクト」、身近なものを使って作品を作る「家庭内アート」に取り組んでいる。

2022/10/23 神戸新聞

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