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(108)森田啓之教授 水と関わる 海や川で自然を体感して

2022年09月08日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

 まだまだ暑い日が続いていますが、この夏はお子さまと海や川に行かれたでしょうか。私は7月に園児とプールで遊びました。今回はこの季節ならではの、「水と関わる」ことについて考えてみたいと思います。
 子どもが水に関わると言えば、スイミングスクールが今では子どもの習い事の一つと言われるほど一般的です。保護者の皆さんが通わせるのは、「小学校に入って水泳の授業で苦労しないように」とか、「体を元気にするために」といった理由だと思われます。体育・スポーツを専門とする私としても、子どもにはいろいろな泳法で泳げるようになってほしいと思っています。しかし一方で、私たちが水に関わることには別の大きな意味があります。
 例えば、スキューバダイビングにハマっている大人が、「水泳は嫌いだったけど、スキューバは最高!」と話す光景を見たことがあります。どういうことでしょうか。残念ながら私自身はスキューバの体験はありませんが、幼少期に初めて海に連れて行ってもらった際に似たような体験をしたことをかすかに覚えています。海ではプールとは違って、手で触れそうな範囲に小魚がいたり、さらには岩間で奇妙な生き物(後にそれはフナムシだと分かりました)に遭遇したりと、日常で味わったことのない発見、驚きや恐れ・畏れを感じました。子ども心に「泳げる・泳げない」を超越した何かがあったのだと思います。
 海や川は場所によっても日によっても異なる姿を私たちに見せてくれます。不思議な生き物の存在はもちろんですが、水温がぬるいところから突然冷たくなったり、水深が急に深くなったりと、多様な「身体的感じ」を提供してくれるわけです。これらは何かができるようになったわけではないのですが、自分の体で直接的に感じる「体験」と言えます(「経験」ではなく、あえて「体験」と呼びます)。
 私たちは子どもから大人になるにつれて、クロールや平泳ぎができるとか、早く泳ぐことができるといったスポーツ的な発想をするようになっていきますが、その「発達や成長」という見方とは別に、自分の体で自然を直接感じること自体にまなざしを向けるべきではないでしょうか。もしかしたら、それは「生きる力」につながるものかもしれません。
 そんなことを考えながら、幼少期には、私たちにさまざまな姿を見せてくれる海や川で親子が一緒に戯れるという場や時間を確保することをぜひともお勧めします。
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 子育てをテーマに、兵庫教育大大学院学校教育研究科の教授らがつづります。
 ◇原則、第4日曜に掲載します。

▽もりた・ひろゆき 1963年、愛媛県出身。小野市在住。兵庫教育大大学院教授、同大付属幼稚園園長。専門は体育・スポーツ哲学。青少年期の学校体育やスポーツのあり方を研究。近年は部活動改革にも取り組む。

2022/08/28 神戸新聞

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