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(107)鈴木正敏准教授 共に探す答え 形を変える水のごとく

2022年08月12日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

 今年の7月は猛暑で始まりました。幼児の通ういろいろな園では、水遊びが盛んに行われています。気合の入れ具合は園によってさまざまです。園庭いっぱいを洪水のようにして、泥だらけで遊ぶところ。水鉄砲で〝ガチ〟の戦いを挑むところ。子どもたちの歓声とともに、あちこちで水に触れる喜びがあふれています。環境の豊かさ、活動の自由度・節度といったものは、場所によって異なった様相を見せてくれます。そこには先生たちや大人たちの願いや思いも表れています。
 「水は方円の器に随(したが)う」と言いますが、子どもたちはそれぞれの園や学校の環境によって育ちます。それは物理的な環境ではなく、そこにいる大人たち、つまり先生や保護者・地域の人々の考え方や願いによるところが大きいのです。
 指示に従ってきっちりものごとをこなしてほしいと思うのか、あるいは自分で考えて自己決定し、行動できる人間に育ってほしいのか。みんな平等に同じようなものを目指すのか、多様性を認めながら協力して何かを成し遂げていくのか。今、まさに私たちは分岐点に立っているのではないかと思います。世の中はめまぐるしく変化し、予測不可能なことがたくさん出てきます。さらに、子どもたちの個性が豊かになってきている現在、大人たちが全ての答えを用意することは現実的ではありません。ではどうしたらいいのでしょうか? これからは子どもと「一緒に考える」ことが求められているような気がしてなりません。
 かと言って、子どもに全てを任せることも非現実的です。大人としては、解決の方向性を持ちながら、「こうあってほしい」という願いを持つことも大切です。大人の期待が、子どものパフォーマンスに影響するという研究も出ていますが、「きっとこの子の本質的な良さが表れるはず!」と強く信じることで、子どもの姿が変わっていくのを私はよく目のあたりにします。信じて待つ力は、何より頼れるものだと思っています。
 水は変幻自在です。子どもたちもまた、周りの環境によって姿を変えていきます。だからこそ、なるべき姿を具体的にイメージすることが大切なのです。一個人として、その子が何を願っているか、どうなりたいかを一緒に探すこと。それが子育てで大切なことではないかと感じる今日この頃です。
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 子育てをテーマに、兵庫教育大大学院学校教育研究科の教授らがつづります。
 ◇原則、第4日曜に掲載します。

▽すずき・まさとし 1965年名古屋市生まれ、加東市在住。兵庫教育大、米国ウィスコンシン大大学院修了。95年から兵庫教育大に勤務。専門は幼児教育。

2022/07/24 神戸新聞

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