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(105)高森久仁子 特定教諭 嫌だという気持ち 経験重ね、相手への伝え方学ぶ

2022年05月25日

  • 繝輔ぉ繧、繧ケ繝悶ャ繧ッ

 3歳児クラスでのことです。「入れて」「だめ。ここは2人しかだめなの」…。段ボールのついたてを使ってかくれんぼをする友だちに近づき、声を掛ける子がいました。二度声を掛けますが、断られてしまいます。
 私はなぜだめなのか聞きました。「今は2人で隠れてるからだめなの。後でならいいよ」。その言葉に、私は子どもの思いを感じました。友だちとルールの確認などたくさんの会話を交わし、今まさに遊び始めたところなのでしょう。新たに入れると、また最初から仕切り直さなければなりません。
 「お断りすること」について時々、考えることがあります。私たち大人はつい、「貸して」や「入れて」と言われれば、「いいよ」と答えることが平和への近道であり、みんなと仲良く遊ぶことが良いことだと思ってしまいます。けれど、イライラする気持ちや嫌だという思いも本当の気持ちです。人を傷付ける言葉や行為はもちろん、だめと伝えなければなりません。しかし、嫌だという気持ちは間違いではないのです。
 子どもは自分の気持ちをうまく説明できないことがよくあります。言葉が足らなかったり、言いたいことを整理できなかったりします。「一緒に遊びたい」「それを貸してほしい」という気持ちも本当であり、「ちょっと待っていてほしい」「今は2人でやりたい」という気持ちも本当の気持ちです。
 私たち大人の役割は、気持ちの整理のお手伝いをし、お互いに思いを聞き合う経験を積ませてあげること、そして交渉の作戦を一緒に考える仲間になることではないでしょうか。
 「お断りすること」は決して悪いことではありません。待っていてね、という場合の交渉も、どの程度待つか、子どもたちと決めていきます。「これが済んだら」「あと10数えたら」…。交渉がうまくいけば、子どもたちはその経験をどんどん引き出しにしまっていきます。
 その後、「道具はみんなのものだよ」「一緒にみんなでかくれんぼしたらいいやん」「けんかはやめよう。怒ってるなら笑かしにいこう」などアイデアを次々に出す子どもたちの姿は、とても頼もしく感じました。家庭や園でのさまざまな経験が、豊かなコミュニケーション力を育むのだろうな、と思います。
 コミュニケーションは違いを埋める作業だと聞いたことがあります。一人一人の表現方法で懸命に伝える子どもたち。時に子どもの仲間になり、どうしたらいいのかを一緒に考える大人でありたい、と思います。
                ×    ×
 子育てをテーマに、兵庫教育大大学院学校教育研究科の教授らがつづります。
 ◇原則第4日曜に掲載します。

▽たかもり・くにこ 1971年、滋賀県彦根市生まれ。加東市在住。保育園、こども園勤務を経て、2021年4月から兵庫教育大付属幼稚園の特定教諭。

2022/05/22 神戸新聞

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