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＜はぐくみステーション＞（４８）おやこルーム　子どもの「できた」を共有

2021年05月11日

写真=「おやこルーム」でふれあい遊びを楽しむ参加者＝４月６日、神戸市垂水区海岸通、マリンピア神戸

「こんにちは」のあいさつと点呼、絵の具遊びや体操、季節に合わせた活動をして、最後は歌を歌って「さようなら」。神戸市垂水区のコミュニティースペースで開かれる「おやこルーム」は、幼稚園や保育所に入る前の子どもが保護者と一緒に園生活を体験できる教室だ。
　代表の佐々木めぐみさん（３０）は３歳と１歳の子育て真っ最中。幼稚園教諭として６年の経験があるが、出産後、不安と孤独感にさいなまれた。子どもが遊ぶ姿をともに見守り、笑い合う、そんなママ友との時間に救われ、「同じ思いのママたちにもこんな場を」と昨年６月、一児の母で保育士資格を持つ取井彩香さん（３０）と教室を始めた。
　託児ではなく親子での参加としたのは、「できた」「うれしい」という貴重な瞬間を共有してほしいから。佐々木さんは「育児に正解はない。だから子どもの笑顔や楽しむ姿がママには最高のプレゼントになるのではと考えた」と話す。
　毎回発行する「おやこルームだより」には、年齢別のお薦め絵本やＱ＆Ａなどを掲載。１時間の活動後は相談や保護者同士の交流などができるフリータイムもある。親子とも笑顔になれる場をつくっている。
（すきっぷスタッフ　萩原　真）

〈メモ〉緊急事態宣言に伴い活動休止中。再開後は毎週月曜開催予定。参加費は１回１５００円。インスタグラム（ｏｙａｋｏ＿ｒｏｏｍ）では家の中でできる遊びを紹介している。メールｏｙａｋｏｒｏｏｍ．２５２５＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ

　◇第２日曜に掲載します。

2021/05/09　神戸新聞