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子育てブログ
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<はぐくみステーション>(43)ピッコロシアター 赤ちゃんこそ劇場体験を
2020年12月15日
写真:2019年5月の「シアタースタート」。言葉ではなく、音を鳴らして人形劇の始まりを知らせる=尼崎市南塚口町3
「劇場」と聞くと乳幼児連れにはハードルが高いと思われがちだが、尼崎市のピッコロシアター(県立尼崎青少年創造劇場)はひと味違う。「赤ちゃんこそ上質な経験が必要」と、子育て世代のための取り組みに力を入れる。
1978年のオープン以来、公立劇場では初めて演劇学校や劇団を創設するなど、先駆者として知られる。小学校での出張ステージやファミリー向け公演も続けてきたが、「もっと幼い子にも劇場体験を」と、2013年に「シアタースタート」事業を始めた。
乳幼児向け人形劇などを手掛けるプロの劇団を各地から招く。余計なせりふはない。言葉のリズムや音楽、動きに赤ちゃんたちは笑い、驚き、引き付けられる。元幼稚園教諭で文化事業専門員の田房加代さん(61)が、国内外で広まる劇場体験の意義を知り、導入した。
0歳児は「何も分からない存在」ではなく、触覚や聴覚などが優れ、学習意欲にあふれる時期。ともに鑑賞した保護者も、気づきや赤ちゃんと通じ合う幸福感を得られるという。
今春には館内に授乳室を設置。「散歩の合間に気軽に立ち寄って」と田房さん。「感性豊かな人を育てるのも公共ホールの役割。生活の中で文化に触れてもらえたら」と話す。(すきっぷスタッフ 萩原 真)
〈メモ〉 本年度のシアタースタートは新型コロナウイルス感染症の予防策を施し、来年3月に開催予定で、9月には0歳に特化した公演も企画(いずれも中止の可能性がある)。ピッコロシアターTEL06・6426・1940
◇第2日曜に掲載します。
2020/12/13
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