聞いて教えて

【パルモア病院 志水先生】読んでおけば安心!産前・産後「父親マニュアル」(2)

初めての妊娠・出産はわからないことが多く、不安になることもあります。 パルモア病院産婦人科 志水香保里先生に父親、家族のサポートについてのアドバイスをいただきました。

2023年04月25日

  • フェイスブック

Q.妊娠中に気をつけるよう言われた事に対して(例えば高血圧や体重管理)、どんなサポートができるのかも知りたいです。

 

A.体重管理に関して、まず最初に出来るのは食事時間です。実際によくあるパターンとしてはご主人の帰宅を待っての遅い夕食です。ご主人を想う気持ちもわかりますが、21時以降の夕食は避けていただきたいと思います。妊娠後期になるにつれて子宮は大きくなり消化機能はより低下するため、翌朝の胃もたれにも繋がります。

ちなみに血圧に関してですが、一般的に高血圧といえば塩分制限、と思われるかもしれませんが、妊娠中の高血圧予防に塩分制限は必要ないと言われており、もちろん摂りすぎはよくありませんが、過度に注意すべき点ではありません。また過度なストレスをかけないことが重要なため、できる限りストレスフリーの環境にして安静にするようにしてください。

=== 

Q.子宮頸管長が短くなってると言われた時に、どんな状況なのか、どんなサポートやケアができるか気になります。

A.内診で子宮の出口の長さである子宮頚管長をエコーで計測します。週数によって問題となる長さは変わってきますが、2cm前後で入院が必要となることが多いです。より深刻な状況にならないようにご家族ができることをお話します。

安静が1番最初にできることです。家事は他の家族が行う。仕事は医師と相談して時短や環境整備のために母性健康管理指導カード、休職のための診断書の作成を検討してください。お子さんがいる場合には腹圧をかけるような抱っこは可能な範囲で控え、お子さんの機嫌がいい時に座ってギュッと抱きしめるなどの代わりのスキンシップをするようにしてはどうでしょうか。ただし安静にしすぎて全く動かないのは血栓症(血管が詰まる病気)のリスクをあげるため、ごろごろしたり水分補給は心がけてほしいです。

===

Q.コロナ影響下の出産時、ここが違うので注意が必要!というのがあれば知りたいです。

A.各分娩施設によって対応が異なると思うのですが、例えば分娩中もマスク着用、分娩立会いや面会は制限あり、という対応施設は多いかとは思います。里帰りの方は2週間待機をお願いされる方もいるかと思います。

今後コロナ(COVID-19)は第五類感染症として扱われることが決定しており、幾分かは緩和されるのではないかと予測されます。ですが、コロナ自体の感染力などは変わらず、また妊婦さんは重症化のリスクが高い方であることは変わりないため、病院という施設の中ではマスク着用が基本だとは思いますし、各施設の感染対策に応じていただきたいですね。

 

【パルモア病院 志水先生】読んでおけば安心!産前・産後「父親マニュアル」(1)はコチラ

 

【アドバイスをいただいた専門家】

 

医療法人社団純心会パルモア病院 医員/日本産科婦人科学会専門医

専門分野:産科学・婦人科学

志水香保里先生

  • フェイスブック

専門家に聞く

LINE
Instagram

カレンダー

閉じる
イベントを探す

8月のイベント

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
28 29 30 31      

もうすぐ始まるイベント

16日(月)
17日(火)
18日(水)
19日(木)
20日(金)
21日(土)
22日(日)
イベントを探す
カレンダーを閉じる

「すきっぷ‐みんなの子育て」支援会議

閉じる

神戸新聞子育てクラブ「すきっぷ」は「すきっぷ‐みんなの子育て」支援会議各団体の支援を受けて運営しています。