乳歯の虫歯は放っておかないで！永久歯にも影響が出ます！

乳歯の虫歯や永久歯への影響などについて、大阪歯科大学教授の中塚美智子先生に教えていただきました。

2022年11月08日

　みなさん、こんにちは。大阪歯科大学の中塚美智子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

　さて、お子さまの毎日の歯磨き、本当に大変ですね。しかし、ぜひぜひ歯を大切にしてあげてください。乳歯は子どもの頃の数年間しかないですが、お子さまの長い人生の一部に影響するかもしれない、とても大切なものです。

　乳歯はいずれ抜けるから大丈夫だと考えて虫歯を放っておくと、虫歯がひどくなり、その後生える永久歯に白い斑点のようなものが出たり、歯が異常な形になったりすることがあります。このような歯は虫歯になりやすかったり、欠けやすかったりするほか、特に上顎の前歯など目立つところにあると気になり、コンプレックスにもなりかねません。

　乳歯も永久歯もそうですが、虫歯は奥歯の物をかむ部分、歯と歯の間の隙間、歯と歯ぐきの境目辺りにできやすいです。６歳ごろになると奥に永久歯が生えてくるようになりますが、乳歯と永久歯の間にできる段差のところも磨きづらいため、やはり虫歯になりやすいです。これらの場所を磨き残さないよう、特に気を付けましょう。乳歯に白く濁った部分があれば、初期の虫歯の可能性があります。乳歯の虫歯はすぐに大きく、深くなっていくため、白く濁った部分を見つけたら早めに歯科医師に診てもらいましょう。

【アドバイスをいただいた専門家】

大阪歯科大学医療保健学部口腔工学科　教授

歯科医師、1級キャリアコンサルティング技能士、公認心理師

専門分野：口腔解剖学、歯科医療系学生のキャリア教育

中塚　美智子先生