消毒剤・抗菌剤を正しく選び、正しい方法で使用しましょう

2020年08月19日

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新型コロナウイルスをはじめとする感染症の予防対策として、手洗い・手指消毒・マスク着用は、生活スタイルに根付いてきたように感じます。

 しかし、感染者数は増加しており、それとともに様々な「消毒・除菌製品」が出回っています。中には効果が立証されていないものや、使用方法によっては健康障害を引き起こす危険性があるものもあります。品質・有効性・人体への安全性が確認された製品には「医薬品・医薬部外品」と表示があります。目的にあった製品を正しく選び、正しい方法で使用することで感染予防につなげて頂きたいと思います。

1.流水・石けん

 手を洗うときは汚れが残りやすい部分(指と指の間、爪の付け根、爪の先、手のひら、手首)を流水で15秒、しっかりと洗いましょう。石けんで手洗い後、流水で15秒すすぐとさらに効果的です。

(注)手洗いの後、さらに消毒液を使用する必要はありません。

※「逆性石けん」について

 塩化ベンザルコニウム(商品名オスバンなど)など逆性石けんと呼ばれている消毒液は、その名の通り、石鹸と反対の作用(石けんは陰イオン界面活性剤、逆性石けんは陽イオン界面活性剤)があります。そのため、石けんと一緒に使用すると殺菌効果が低下してしまいます。また、石けんのような洗浄効果はなく、汚れたまま使用すると殺菌効果が発揮できませんので、きれいに洗浄してから使用しましょう。

2.アルコール

 手のひらだけにスプレーを吹きかけている方をよく見かけますが、手のひらのくぼみに消毒液が溜まるぐらいの量で、手洗いと同じように汚れが付きやすい部分に擦り込みましょう。

(注)アルコールは引火性がありますので、空間噴霧はしないでください。

(注)消毒効果があるアルコールの濃度は70%以上95%以下ですが、60%台のエタノールを使用した消毒も差し支えありません。

3.熱水

 食器や箸などに付着したウイルスは80℃の熱水に10分間さらすことで死滅させることができます。

4.塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)

 テーブルやドアノブなどはよく手で触るところは塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)が効果的です。市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。

 消毒液の作り方は資料を参考になさってください。

▼参考資料

「新型コロナウイルス対策 身のまわりを清潔にしましょう。」

※「次亜塩素酸水」について

「次亜塩素酸ナトリウム」と名前が似ていますが異なる物質で、「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めたものではありません。「次亜塩素酸水」は一定の条件を満たすものには消毒効果はありますが、人がいる空間に消毒効果を有する濃度を噴霧した場合、眼、皮膚への付着や吸入による健康影響のおそれがあります。

※「空間噴霧用の消毒剤」について

厚生労働省では「これまで、消毒剤の有効かつ安全な空間噴霧方法について、科学的に確認が行われた例はなく、また、現時点では、薬機法に基づいて品質・有効性・安全性が確認され、「空間噴霧用の消毒剤」として承認が得られた医薬品・医薬部外品もない(令和2年6月26日現在)」としています。

5.換気

新型コロナウイルス等の微粒子が室内にとどまらないようこまめに換気を行い、部屋の空気を入れ換えましょう。窓を使った換気を行う場合、風の流れができるよう、2方向の窓を、1時間に2回以上、数分間程度、全開にしましょう。

消毒液以外にも、ご家庭にある洗剤を使って身近なものを消毒することができますので、資料を参考になさってください。

▼参考URL(厚生労働省・経済産業省・消費者庁特設ページ)

①新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について

▼参考資料

消費者庁のホームページ

「新型コロナウイルス感染症対策 消毒や除菌効果をうたう商品は、目的に合ったものを、正しく選びましょう。」

経済産業省のホームページ

「ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう」

【アドバイスをいただいた専門家】

▽小島 光華(こじま みつか)

兵庫大学 看護学部看護学科 講師、助産師。

専門分野:妊娠、出産、子育て

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