「セルフリンパトリートメント」のススメ

2020年07月16日

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毎日の子育ては、楽しいと感じる反面、疲れを感じることも多いのではないでしょうか。

そんな時、気軽にできるセルフリンパトリートメントを取り入れて、自分の身体をケアすることをおすすめします。

身体の中には、血管とリンパ管が張り巡らされており、リンパ管内のリンパ液は体の浅い部分にゆっくり流れています。

リンパ液はもともと押し出す力が弱いので、運動不足やストレスなどでリンパの流れが悪くなると、余分な水分や老廃物が細胞内にたまり、疲労やむくみの原因となります。

このような場合、外部からの刺激を加えてリンパの流れを助ける必要があります。

セルフリンパトリートメントは、自分でリンパの流れをよくする方法です。

ここでは化粧品やゼェルなどの塗布やリンパをほぐす、さするなどを組み合わせた総合的な意味合いでトリートメントという言葉を使っています。

ちょっとしたコツさえつかめれば簡単に行うことができる健康法の一つで、継続して行うことで体調が整いスッキリする効果があります。

顔や指、手足や背中など全身を行う方法がありますが、今回は顔のリンパを流すセルフリンパトリートメントをご紹介します。2、3分程度でできますので、毎日の生活に取り入れてみましょう。

リンパについての基礎知識

リンパは、リンパ管、リンパ液、リンパ節から組織されています。

◇リンパ管は、皮膚と内臓に分布し、老廃物や不要なものを鎖骨下静脈に運びます。

◇リンパ液は、リンパ管内の体液で、余剰な水分、たんぱく質、老廃物を含みます。

◇リンパ節は、体内に600個所以上あり、リンパ液中の老廃物や細菌などを排出する「濾過」機能があります。リンパ節の多くは首とその周辺、脚の付け根(鼠経部)とその周辺にあります。

リンパトリートメントで重要なリンパ節といわれているのは以下の8つです。

1.耳の前(耳下腺リンパ節)

2.アゴの下(顎下リンパ節)

3.鎖骨(鎖骨リンパ節)

4.肘(肘リンパ節)

5.腋の下(腋下リンパ節)

6.腹部(腹部リンパ節)

7.脚の付け根(鼠経リンパ節)

8.ひざ裏(膝下リンパ節)

今回は主に顔の部分なので、鎖骨リンパ節、顎下リンパ節、耳下腺リンパ節をほぐしてから流していきます。

◇ほぐすとは、指をあててやさしい圧力で「押す・さする」ことです。

◇流すとは、皮膚から浅いところにあるリンパ管をやさしく刺激し、リンパ液をリンパ節に向けて、指や手のひら全体を使い、ゆっくりと、すべらすように送りこむことです。

リンパトリートメントを行う前に

◇手は清潔に、爪は短く、皮膚を傷つけないようにします。

◇行う前に、白湯あるいは常温の水をコップ一杯程度飲むとリンパが流れやすくなります。

◇ゆっくりとした呼吸を行い、リラックスした状態で筋肉の緊張をゆるめるとリンパが流れやすくなります。

◇肌の滑りがよくして摩擦を避けるために専用ゼェルを使用します。今回は使い慣れた化粧水や乳液を代用してもよいでしょう。

◇熱がある場合やリンパが腫れている場合、皮膚に傷がある場合などは中止します。

実際に行ってみましょう

【鎖骨】

・鎖骨の上の起始部から指3本目付近のくぼみに指を当ててやさしくほぐします

・鎖骨の下を左右にほぐします

・鎖骨の下を中心から肩の方向へ一方通行で流します

【耳下腺】

・耳の前・耳の後のリンパ節の部分に指をあてて、くるくるとほどよく刺激します

【アゴ】

・指先で「アゴをつまんで放す」を繰り返しながら、中央から耳の方までほぐします

・アゴの先端を中心に耳の方に流し、そのまま顎下リンパ腺の方に流します

・親指と人差し指でアゴをはさむようにして、顎の骨に沿ってフェイスラインを引き上げます

・アゴにたまった老廃物を耳の後の耳下腺リンパ節へ、さらに鎖骨リンパ節へ流します

【口角】

・両手の人差し指で左右の口角を引き上げます

・小鼻のわきにあるくぼみを押した後、鼻筋を通すように押していきます

【頬骨】

・頬骨下のカーブに沿って親指の側面で骨を当て、軽く頬骨を上に引き上げるようにします

・頬骨を意識して頬から、耳の前のリンパ節に向かってリンパ液を送り出すように流します

【目】

・目の下の骨を意識し、耳の前のリンパ節に向かって流します

・眉毛の下の骨を意識し、耳の前のリンパ節に向かって流します

・眉間に半円をえがいてほぐした後、耳の前のリンパ節に向かって流します

【額】

・左右交互に手のひら全体で、頭部に向けて引き上げます

・額の中央から耳に向かって流します。

頭と首もほぐしておきましょう

【頭】

・両手の指で頭を軽くつかみ、数秒後に放す。これを頭全体に数回行います

【後頸部】

・後頭下の首筋に位置する出っ張った骨の周囲を軽く、ぐるぐるとほぐします

複雑で難しいようですが、すぐにできるようになります。

「ほぐしてリンパ節の方に流す」ことを意識して、毎日の生活に取り入れましょう。

ほぐす時間は、3~5秒程度で。

ゼェルは適宜使用してくださいね。水分補給も忘れずに。

小顔になってむくみが取れ、すっきりしたご自身との出会いが待っています。

育児の合間のホットした時間に、子どもが眠って自分の時間が取れた時に、「自然にリンパトリートメントをしている」。

最高です!

【アドバイスをいただいた専門家】

ナーシングタッチ研究会

▽二重作清子(ふたえさく きよこ)

博士(教育学)

 所属:姫路獨協大学看護学部看護学科非常勤講師

 専門:成人慢性期看護学・基礎看護学・教育学

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