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インフルエンザの予防接種はお早めに!

既に流行の兆しをみせているインフルエンザ。予防接種の効果について兵庫大学の小島先生に教えていただきました。

2019年10月23日

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 季節性インフルエンザは、12月ごろから流行し始める場合が多いのですが、沖縄では9月には警報レベルに達しており、九州や東京などでも流行開始の目安となる定点あたりの患者数が1.0を超えています。

 兵庫県では2019 年第37 週(9月9日~9月15日)に定点あたりの患者数が0.48人となりましたが、その後、減少傾向にあります。しかし、神戸市 幼稚園1園、小学校2校、西宮市 小学校1校、宝塚市 小学校1校、明石市 小学校2校、加古川市 小学校1校(太字は2019.9.30-10.6に発生)で学級閉鎖が出ていますので、本格的な流行に備えて早めに予防接種を受けることをお勧めします。

神戸市などは2019年10月15日から小児インフルエンザ予防接種の助成が始まっています。助成期間は市区町村で異なることがありますので、広報誌やHPなどでご確認ください。

参考資料:兵庫県感染症発生動向調査週報(速報) 2019 年第40 週(9 月30 日~10 月6 日)2019年10月10日発行

兵庫県インフルエンザ疾患施設別発生情報第5報(2019年40週)

※予防と対策については【インフルエンザにご注意ください!】2019.1.29を参照

○予防接種の効果

 インフルエンザの予防接種は抗体ができるまでに通常約2~3週間程度かかり、その後、5~6か月ほど持続するとされています。生後6カ月~13歳未満では、1回では抗体がつかない場合がありますので、日本小児科学会では2回接種を推奨しています。また、1回目の後、2回目は2~4週間あける必要がありますので、本格的にインフルエンザが流行する前に抗体ができるよう、早めに予防接種を受けることをお勧めします。

 『予防接種をしていてもかかることがあるので、受ける必要がない。もしかかっても薬で治せばいい』と考える方もおられますが、インフルエンザの予防接種の目的は発症を0にすることではなく、発症を減らし重症化や死亡を予防することです。また、流行する種類も毎年変わることもありますので、毎年受けられることをお勧めします。

○出席停止期間

 一般的に、インフルエンザ発症の1日前から発症後3~7日間は感染性があると言われています。インフルエンザの治療薬を内服した場合、翌日には熱が下がって元気になることがありますが、体の中にはまだウイルスが残っていますので、他の人に移す可能性があります。

保育園、幼稚園、学校に通っているお子さまは、学校保健安全法で定められている出席停止期間「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼稚園児・保育園児は3日)が経過するまで」を守り、感染の拡大を予防しましょう。

○予防対策

 予防対策として、手洗い、うがい、咳エチケット、マスク着用が有効です。予防効果を高めるためにも、正しい方法をご確認ください。

手洗い

咳エチケット

マスクのつけ方

出典:神戸市保健所

【アドバイスをいただいた専門家】

▽小島 光華(こじま みつか)

兵庫大学 看護学部看護学科 講師、助産師。

専門分野:妊娠、出産、子育て

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