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風疹にご注意ください!

子どもや妊婦さんを風疹の感染から守るために知っておきたいことを、兵庫大学の小島先生に教えていただきました!

2018年10月17日

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今年(2018年)の8月ごろから首都圏を中心に風疹が流行しています。

国立感染症研究所の発表によりますと、風疹患者の報告数は増加傾向にあり、首都圏から全国に広がりつつあるようです。

兵庫県でも大流行となった平成25年以来、5年ぶりに風疹が流行しているとして、ワクチン接種を呼びかけています。

1.症状

風疹は、風疹ウイルスによる感染症で、①発疹(赤くて小さい)、②リンパ節の腫れ(特に首、頭や耳の後ろ)、③発熱(38度前後の急激な発熱、約半数はみられない)、などの症状がありますが、比較的軽症で、症状が全くない(不顕性感染)こともあります。しかし、高熱が持続したり、急性脳炎や血小板減少性紫斑などの合併症により入院が必要になることもあります。

妊娠中(特に妊娠初期)に感染すると、赤ちゃんに難聴や心疾患、白内障などの障害(先天性風しん症候群)が起きる可能性があるため、特に注意が必要です。

2.予防

①予防接種

風疹を予防するためには予防接種(ワクチン接種)が必要です。

ただし、妊婦さんや1歳未満の乳児さんは予防接種が受けられません。

(※女性は予防接種前1ヶ月と接種後2か月は避妊が必要です。)

そのため、妊娠出産年齢の女性や妊婦さん、乳児さんの周りにいる人が感染を予防することが大切です。

まずは、風疹に対する抗体があるか、母子健康手帳で風疹のワクチン接種歴を確認してみましょう。

特に30~50代の男性は予防接種を受けていない人、接種回数が少ない人が多いため、兵庫県でも成人男性の患者数が多くなっています。

(2018年10月7日現在、兵庫県のH30年の患者数は19人。性・年齢階級別分布は、男性15 人(20 歳代3 人、30 歳代4 人、40 歳代5 人、50 歳代3 人)、女性4 人(1 歳2 人、20 歳代1 人、40 歳代1 人 ※兵庫県感染症発生動向調査 2018 年10 月11 日発行)

兵庫県内の一部の市町では成人に対する風疹ワクチンへの公費助成が行われていますので、居住地の市町にお問い合わせください。

◆兵庫県のサイト

市町のお問い合わせ先

②その他

風疹の感染源としては「職場」が多く、家族、友人、コンサート、通勤途中、旅行・出張など(※国立感染症研究所感染症疫学センター)、人がたくさんいるところで感染していることが推測されます。

 風疹は飛沫感染(せきやくしゃみなどによる感染)や接触感染です。人込みを避ける、流行時期や場所にはマスクを着用する、外出先から帰宅したら手洗い・うがいなどで、感染を予防しましょう。

◆国立感染症研究所のサイト

風疹急増に関する緊急情報(2018 年 10 月 10 日現在)

【アドバイスをいただいた専門家】

▽小島 光華(こじま みつか)

兵庫大学 看護学部看護学科 講師、助産師。

専門分野:妊娠、出産、子育て

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