ボランティアさんが縫ったピースワーク
以上は、日本各地で避難生活を送る福島出身のお母さんたちに送ったキルトです
活動の紹介や、洗濯の方法などを書いたお手紙と一緒に、1枚ずつきれいに梱包して送っています
東日本大震災の被災地に生まれた赤ちゃんに、手作りのおくるみを贈ろう!―と呼びかけて始めたミントクラブの復興支援活動「ピースキルト・プロジェクト」では、7月と8月に福島県南相馬市の原町中央産婦人科医院などに11枚のキルトを贈りました。
被災地復興支援グループ「Leaves Work」の代表で、写真家の大杉隼平さんの橋渡しで、まず6月に2枚が南相馬市に届けられました。そして、大杉さんからキルトを受け取った女性から、キルトを届けて欲しい病院がある―との紹介を受けて…と、キルトを介した支援の輪が広がっています。
送り先の原町中央産婦人科医院(南相馬市原町区橋本町1-3-2)は、地震後、一時閉鎖状態だった病院をいち早く再開させ、地域住民のために医療サービスを行っています。
原発事故による放射能の影響を懸念しながらも、南相馬に残って出産を迎える妊婦さんとその家族を支える高橋亨平院長ら医療スタッフは、放射能に関するさまざまな調査を実施。データに基づいた生活指導を行っています。
そんな中、高橋院長にガンがみつかりました。
抗ガン剤治療中や手術後も、安全・安心な出産ができ、新しい命を無事に迎えられるよう、懸命な努力を続ける高橋院長ら。その活動の記録は、原町中央産婦人科医院のホームページに記されていますので、ぜひご覧いただき、福島の現実に目を向け、心を寄せていただきたいと思います。
原町中央産婦人科医院には、七夕の贈り物として、まず4枚のキルトを贈呈しました。
【「べこっこMaMa」にもエールを!】
また、7月には、昨年末から交流を続けている福島県出身の母親グループ「べこっこMaMa」のメンバーと、メンバーのママ友たちにも、5枚のキルトを贈りました。
「べこっこMaMa」は、神戸で結成したグループですが、その後、夫の仕事の関係などで神戸を離れ、親戚を頼り、住む場所を転々としながら、避難生活を続ける家族も増えています。
キルトを贈るに当たっては、神戸のメンバーらが、ママ友たちの好みを考え、似合いそうな色を選びました。それぞれの地で、みんな元気に暮らしてほしいとの願いを込め、兵庫県たつの市や熊本県、千葉県、福島県郡山市に住むメンバーに1枚ずつキルトを届けました。
その後、8月に原町中央産婦人科医院と「べこっこMaMa」のママ友(新潟県在住)に、1枚ずつ追加分を用意したので、7月と8月に贈呈されたキルトは計11枚となりました。
神戸から福島へ。また、日本各地で避難生活を送る被災家族の皆さんへ。私たちは、いつまでも忘れない―というメッセージを込めて、これからもキルトを贈り続けたいと思います。