神戸新聞ミントクラブが窓口となっている、東日本大震災復興支援活動「ピースキルト・プロジェクト」は、2011年3月11日の東日本大震災発生直後から始まりました。心のケアを目指した支援活動で、震災から8年経つ今でも、有志らが継続中です。
出来上がったキルトは、東北の復興支援をしている団体などを通じて、希望者に宅配便で贈るなどしていましたが、このほど初めて、被災地の子どもたちに直接、贈呈する機会がありました。
ボランティアの女性たちは、神戸ポートアイランドにある、アメリカンパッチワーク&キルト教室「ピーターラビットのお母さんと仲間達」を主宰する岡田紘子さんの指導の下、被災地の人たちのことを思いながら針を持つ手を動かし、こつこつ取り組んでいます。
キルトを贈られた子どもたちは、宮城県塩釜市と東松島市の小学生らで、NPO法人「日本福祉美容協会」(西山博資代表)が、2012年から毎年夏休みに実施している招待事業「未来の宝 夢と絆の架け橋プロジェクト」に参加。8月7日(水)~9日(金)までの2泊3日間、神戸市内に滞在していました。
8回目となる事業のテーマは「防災・減災・自守・語り継ぐ」。今年は、昨年7月に発生した西日本豪雨の大水害で被災した岡山県真備町からも、小学生3人が招待されました。
神戸滞在中、子どもたちは、同市内の児童や兵庫県立舞子高校、神戸甲北高校の生徒らとともに、中央区の危機管理センターや人と未来センターなどを訪問。阪神・淡路大震災の語り部の体験談に耳を傾け、防災マップ作りに挑戦するなどして、「防災・減災」について学びを深めました。
夜はテントでの寝泊りを経験。子どもたちは飯ごうでご飯を炊き、缶詰をおかずにした「防災食」を食べるなどして、災害時の生活を思い起こしました。
また、大震災や大水害を経験した東北と真備町の子どもたちは、当時を振り返って体験を発表。阪神・淡路大震災の被害状況を親や祖父母から聞いている神戸の子どもたちは、大人たちから聞いた震災経験を、自分たちの言葉で語り継ぎました。
最終日の8月9日(金)の午後、一行は神戸・ハーバーランドの神戸新聞報道展示室に集まり、解散式を実施。子どもたちはそれぞれの感想を述べながら、3日間の体験を振り返りました。
式のしめくくりに、キルトを贈呈。小さな弟や妹のいる宮城県と真備町の子どもたちに3枚ずつ、計6枚をプレゼントしました。子どもたちからは、岡田紘子さんらキルト・ボランティアの女性3人に、地元のお菓子のお土産を手渡し、感謝の言葉を述べて交流を深めました。
以上の3日間の交流の様子は、神戸新聞の号外車「めぐる君」のスタッフが密着取材。特別号外を発行して子どもたちにプレゼントしました。
また、地元関西の読売テレビからも取材を受け、ニュース番組「かんさい情報ネットten.」(16時47分~18時)で特集されます。
放送は8月30日(金)の第1部。特集「東北や岡山で被災した子供たちに神戸の教訓と復興を伝える男性」で紹介されます。17時15分ごろの予定とのことです。
関西ローカルの放送ですが、多くの皆さんにご覧いただけたらと思います。
※ただいま、同番組の「特集動画」8月30日(金)放映分として、公開されています。
【2019年の「ボランティア・ミーティング」ご案内】
※予定が変更になる場合もあります。必ず事前にお問い合わせください。
とき:9月18日、10月16日、11月13日、12月11日、いずれも水曜日の14時~16時
ところ:アメリカンパッチワーク&キルト教室「ピーターラビットのお母さんと仲間達」(078・303・0659)
アクセス:ポートライナー中公園駅または、みなとじま駅下車、徒歩約5分。
参加費:ひとり1000円(講師料、消費税込み)
内容:ピース12枚の接ぎ合わせ方などの基本の縫い方を学びながら、の作業の後、お茶とお菓子で交流します。
定員:5人程度(要予約)
問い合わせと申し込み:神戸新聞ミントクラブ078・362・7448(平日の10~17時受け付け。担当:加島)
【今後の活動】
現在、集まっているピースワークをできる限り色合わせしてセットしました。トップを縫い合わせた後はアイロンがけをして縫い代をカット。綿入れをして、キルティング仕上げをします。
ボランティア活動しながら、楽しくアメリカン・パッチワークの正式な縫い方を身に着けることができます。お時間の都合がよろしければ、ぜひミーティングにおいでください。