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<活動報告>「北欧フェア2024」でフィンランド特集 水彩画家ピヴェ・トイヴォネンさん来日 作品展示にトークショーも 阪急うめだ本店 9階・祝祭広場を訪ねました
5月22日(水)~27日(月)まで開催されました 2024.05.28

フィンランド人水彩画家ピヴェ・トイヴォネンさん

ピヴェさんの作品が並び、実演コーナーもあった展示ブース

ピヴェさんが描くサウナの数々

「アートで楽しむ サウナぎつねのフィンランド巡り」(アルソス)も、会場で販売しました

日本での入浴体験を題材に描くピヴェさん

北欧の自然と文化とともにファッション、フード、ライフスタイルを紹介し、日々の生活を豊かに過ごすヒントを提案する「北欧フェア2024」が、5月22日(水)~27日(月)まで、「阪急うめだ本店9階・祝祭広場」で開かれました。

今回は“幸せのヒントを見つけて欲しい”という思いから幸福度が高いフィンランドを特集。

※国連の「世界幸福度ランキング2024年版」(143の国・地域が対象)で、フィンランドが7年連続1位と発表されました。

フィンランドの初夏の散歩道をイメージした祝祭広場の空間演出と共に、催場を合わせ約100店が登場。身近に北欧を感じるワークショップやトークショー、音楽イベントなどもあり、北欧4か国の魅力を満喫できる6日間でした。※この催し物は、終了しています。

この催しに、フィンランド人水彩画家ピヴェ・トイヴォネンさんが来日。ブース展示とトークショーが行われると聞き、会場を訪ねました。

ピヴェさんは、神戸新聞ミントクラブの会員プレゼントで紹介した「アートで楽しむ サウナぎつねのフィンランド巡り」(アルソス)の著者です。1976年生まれ。ヘルシンキを拠点に活動しています。

同著では、サウナ愛好家のピヴェさんが、水彩画作品とともに、フィンランドの個性豊かなサウナの数々を紹介しています。

ピヴェさんは、4年前から本格的にサウナの絵を描きはじめ、100を超える作品が誕生しました。作品のなかで、自分自身をオレンジ色のきつね“Sauna Kettu”として描きます。家族や友人知人も動物の姿になって登場。ちなみに、ピヴェさんの夫はカワウソだそうです。

トークショーは会期中、2回行われました。いずれも約30分のイベントで、通訳付き。フィンランド語を生で聴くことのできる、貴重な催し物で、毎回大勢の方がピヴェさんの話に耳を傾けました。

1回目は5月22日(水)15時から。「サウナぎつねが語る“フィンランドの四季”」をテーマに、水彩画作品を見せながら、フィンランドの季節の移り変わりや季節ごとの行事について語りました。

2回目は5月25日(土)10時15分から。「サウナぎつねが語る“フィンランドサウナのいろいろ”」をテーマに、ピヴェさんが実際に足を運んで体験した、フィンランドのおすすめのサウナなどを紹介しました。

ピヴェさんによると、フィンランドのほとんどの家庭には、サウナがあるそうです。

電気式が一般的で、電源を入れて1時間ほどでサウナの室内が暖まり、入れるようになるとのこと。庭や別荘にもサウナがあったり、レンタルサウナを車に連結して運び、海岸でサウナに入ったり。「サウナは日常生活の一部。家族や友人らとともに過ごす、特別な空間であり、とてもリラックスできる場所なんです」。サウナの中であおむけに寝転んで身体を伸ばすのが、ピヴェさんのお気に入りのスタイルなのだとか。

ピヴェさんは紙と鉛筆を持ってサウナに入り、紙が湿気で湿る前に急いでスケッチを終えるそう。翌日にはアトリエで彩色して完成させるのが、ピヴェさんの描き方。「記憶に新しいうち、サウナで感じた気持ちを絵に閉じ込める感じで、描いています」。

サウナの中で聞こえるのは、さざ波のように静かな人々の話し声と、蒸気を発生させる音。サウナで十分に温まったら、身体を洗い流します。「フィンランド人にとって、サウナに行くことは当たり前のことです。家族や知人らとともに過ごす特別な場所。一方で、心を落ち着かせ、身を清めるために行く神殿のような、神聖な存在でもある」と、ピヴェさん。

5月の連休後に来日し、日本のサウナや温泉など10カ所以上、訪ねて入浴体験をしたそうです。会場のブースでは、そのときの様子を実演コーナーで描いていました。

「フィンランドの公衆サウナは旅行客の方も利用できるので、フィンランドに旅行したときに試してみてください」。

(C)神戸新聞社