インフルエンザにご注意ください!

インフルエンザが流行しています。予防と対策について知っておきたいことを、兵庫大学の小島先生に教えていただきました。

2019年01月29日

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ニュースでもたびたび報道されているように、今年に入り、全国で急速にインフルエンザの流行が広がり、47すべての都道府県で警報レベル(大きな流行の発生・継続が疑われることを示す)を超えました(2019年1月23日現在 国立感染症研究所)。

兵庫県でも患者数は増加しており、その内、15歳未満が63%を占めています。また、学年閉鎖、学級閉鎖も発生していますので、感染予防対策に努めましょう。

兵庫県感染症発生動向調査週報(速報) 2019年1月24日発行

▼インフルエンザってどんな病気?

インフルエンザはインフルエンザウイルスに感染して起こる感染症です。

症状としては一般的なかぜより強く、急激で高度の発熱(通常38度以上)、腰痛、関節痛、からだのだるさなどの全身症状や、鼻水、咳、のどの痛みなどの呼吸症状がみられます。

合併症として、気管支炎、肺炎、中耳炎などがあり、重大な合併症にはインフルエンザ脳症や重症肺炎があります。

▼インフルエンザ脳症

インフルエンザによる発熱中に意識障害やけいれん、嘔吐、頭痛、異常行動・言動などが現れ、悪化すると命にかかわる重い病気です。

5歳以下、特に1~2歳の小児に多くみられ、1年間におよそ100~300人の小児が発症しています。

▼予防法

◇手洗い、うがい、マスク着用

インフルエンザウイルスは、飛沫(感染している人の咳やくしゃみによるしぶきを吸い込む)や接触(感染した人が触った直後のドアノブなどにさわり、そのまま目、鼻、口にさわる)によって感染します。

そのため、ウイルスが体内に入らないよう、帰宅後は手洗い、うがいを心がけましょう。

また、咳・くしゃみが出ている間はマスクを着用しましょう。

◇咳エチケット

・咳やくしゃみが出るときはできるだけマスクをしましょう。

・とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないにしましょう

・鼻水・痰などを含んだティッシュはすぐにゴミ箱に捨て、手のひらで咳やくしゃみを受け止めた時はすぐに手を洗いましょう。

◇適度な湿度(50~60%)

空気が乾燥すると、のどや気管支の防御機能が低下するため、インフルエンザウイルスが体内に入りやすくなります。加湿器などを使用して、室内の湿度を50~60%に保ちましょう。その場合、加湿器のフィルターそうじや結露対策をして、カビが発生しないよう注意しましょう。

◇予防接種 

【効果】

インフルエンザワクチンを接種しても100%予防することはできません。しかし、インフルエンザ脳症や重症肺炎などの重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限に留めることができます。

【接種時期】

ワクチンの効果が期待できるのは接種後2週間から5ヶ月程度です。

例年12月~4月頃に流行し、例年1月末~3月上旬に流行のピークを迎えますので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいとされています。

【接種回数】

原則的に13歳以上は1回接種、13歳未満は2回接種です。

兵庫県の場合、インフルエンザ予防接種費用の一部が助成されますので、お住まいの自治体または医療機関にお尋ねください。

▼神戸市の場合

契約医療機関で摂取した場合、以下の助成があります。あらかじめ電話等で、かかりつけの医療機関と接種日時等をご相談ください。

費用助成等の対象となる接種期間:平成30年10月15日(月)~平成31年1月31日(木)

助成対象者:満1歳~12歳で神戸市内に住民登録のある方(接種日現在)

助成額:1,360円(1回目のみ。自己負担額は医療機関により異なります)

接種に必要なもの:本人確認書類(氏名・住所・生年月日が確認できる母子健康手帳、健康保険証等)

インフルエンザ予防接種契約医療機関一覧

◇出席停止期間

インフルエンザは「学校において予防すべき感染症」のため、感染した場合、学校保健安全法により「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼稚園児・保育園児は3日)が経過するまで」出席停止となります。

熱が下がっても、しばらくはインフルエンザウイルスが体内に残っているため、他の人に感染させる可能性があります。

▼異常行動について

インフルエンザ発症後に、抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無や種類にかかわらず、異常行動に関連すると考えられる転落死などが報告されています。

【異常行動の例】 ・突然立ち上がって部屋から出ようとする。

         ・興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとする。

         ・人に襲われる感覚を覚え、外に走り出す。

異常行動は、(1)就学以降の小児・未成年の男性で多く、(2)発熱から2日以内に発現することが多いようです。

このような事故を防ぐために、発熱から少なくとも2日間は、就寝中も含めて以下のような対策をしましょう。

 ・玄関やすべての部屋の窓を確実に施錠する。

 ・窓に格子のある部屋がある場合は、その部屋で寝かせる。

 ・ベランダに面していない部屋で寝かせる。

 ・1戸建ての場合、できる限り1回で寝かせる。

出典:厚生労働省作成リーフレット「インフルエンザの患者さん・ご家族・周囲の方々へ」

インフルエンザの患者さん・ご家族・周囲の方々へ 

インフルエンザが疑われる症状がみられたら、できるだけ早く医療機関で診察を受けましょう。

【アドバイスをいただいた専門家】

▽小島 光華(こじま みつか)

兵庫大学 看護学部看護学科 講師、助産師。

専門分野:妊娠、出産、子育て

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