「妊娠中のむくみ」について

「聞いて&教えて」で投稿のあった「妊娠中のむくみ」について、姫路獨協大学の小島光華先生にアドバイスをいただきました!

2016年02月17日

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◆妊娠中にむくみやすい理由◆

妊娠中の「むくみ」は、たくさんの妊婦さんを悩ます困りごとの一つです。

妊娠中はおなかの赤ちゃんに血液を通して栄養や酸素などを送るために、血液量が増えます。また、エストロゲンなどのホルモンが増えることで、皮下組織に水分をためる作用が働き、体全体がむくみやすくなります。さらに、子宮が大きくなることで下大静脈が圧迫され、下肢にむくみが生じやすくなります。

むくみは妊娠中期以降からひどくなる方が多いので、気を付けましょう。

◆むくみ予防◆

(1)塩分制限

人間の体には塩分濃度を一定に保とうとする働きがあります。食事などで塩分を取りすぎると、それを薄めようと水分を多く摂取し、身体に水が溜まってしまいます。味の濃いものを食べた後、のどが渇くのは「塩分濃度を薄めるために水を飲んで」という体からのサインです。塩分摂取の目安は、妊娠高血圧症候群の予防には10g/日以下がすすめられています。出産後のママの健康管理やその後のこどもの食事を整えるためにも、妊娠中から薄味に慣れておきましょう。

水分を体外に排出するカリウムが豊富に含まれている豆類、海藻、魚類や果物を摂るのも良いでしょう。

(2)運 動

ウォーキングや散歩などでふくらはぎの筋肉を動かすと、下肢の血流がよくなります。妊婦体操は出産に備えた体つくりやリフレッシュ効果もありますのでお勧めです。

(3)姿 勢

長時間同じ姿勢でいると、血液循環が悪くなるため、足がむくんできます。

むくみ予防のストッキングやソックスを着用したり、就寝時にクッションなどで足を少し高い位置にしたりすると、むくみが起こりにくいようです。

 デスクワークや立ち仕事などをしている勤労妊婦さんはむくみが出やすいので、気を付けましょう。

(4)血液循環の促進

身体が冷えると血液の循環が悪くなり、むくみの原因となります。入浴で体全体を温めたり、マッサージや、お食事に体を温める作用がある根菜を摂ったりしてみましょう。

また、衣類による締めつけは血液の循環を悪くするので、ゆったりしたサイズのものを身に着けましょう。

◆気をつけたいむくみ◆

むくみは妊娠高血圧症の前兆の可能性があります。

・すねを親指で5秒ほど押して跡が残る

・500g/週以上、体重が増加する

・ふくらはぎのむくんでいるところが痛む

このような症状がみられる場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

【アドバイスをいただいた専門家】

小島 光華(こじま みつか)

姫路獨教大学 医療保健学部 こども保健学科 特別教授、助産師。

専門分野:妊娠、出産、子育て

聞いて&教えて【むくみがひどい】妊婦です

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