モニター体験報告

ミントクラブ会員のモニター体験報告です。
フェリーさんふらわあ 体験モニター①
2016年3月 2016.03.28

個室型でプライベート空間をキープする「プライベートベッド」

出航から約1時間、明石海峡大橋の下を抜けるコースは船旅ならではの風景

鉄輪温泉の「地獄めぐり」の人気ナンバー1、「海地獄」

安心院の町中に残る「鏝絵」。ここでは明治時代の作品が残る

船旅といえば、今流では何千人もが大挙して押し寄せる〝爆買いツアー〟か、豪華な海外クルーズか。年配の方なら、フェリーを使った修学旅行を懐かしく思い出す?大部屋で雑魚寝(ざこね)しながらワイワイガヤガヤ…。フェリーを利用した九州への旅。船中泊で弾丸ツアーもよし。現地泊まりを加えるのもよし。夕刻出発、翌早朝着。丸々1日が使い放題で楽しめる。船内泊も個室型のプレイベート空間でゆっくり休めるとあれば、利用しない手はない。

神戸(六甲アイランド)から、大分港着。さあ、どこに行こうか。有名すぎるのはテレビCMでも話題を集める別府の温泉めぐり。九重高原へのドライブ&ハイキングは定番コースだろう。阿蘇まで足を延ばすか。国東(くにさき)半島に入れば古刹、磨崖仏をたどる歴史の旅を堪能できる。ワインで名をはせる安心院(あじむ)では面白い見ものがある。町中の民家の漆喰(しっくい)壁に左官職人が鏝(こて)を使って描いた「鏝絵」の散見する風景。江戸時代を起源にする伝統技能が今に伝わる。

ちょっと変わったところでは国東半島の北東部に浮かぶ姫島もいってみたい。古事記にその名を刻む神秘の島であり、幕末期には米国軍艦「黒船」に食料を売ったり、幕府の長州征伐では燃料の石炭貯蔵庫になったりした。渡り蝶、アサギマダラが春、秋に羽を休める休息地としても名高く、車エビの養殖も盛んだ。小さな島は神話にまつわる温泉(冷泉だが)も湧く。

今回は現地泊コースで宿泊地に由布院を選んだ。筆者が前回訪れた30年ほど前はブームの予感もなく、ひなびたという表現しかなかった。町中でポツン、ポツンと出会うのは年配者ばかり。田園風景のなかに公衆浴場があり、湯治場そのものだった。

時代は大きく変わった。激変だ。メーン通りには、こじゃれた店が軒を連ね、道行く観光客が引きを切らない。皆、若い。ただ、理解不能な言語が飛び交うのは、これも時代の流れなのだろう。

今回、船旅に使ったのは「さんふらわあ」。出航後の見ものがある。明石海峡大橋の下を抜ける航路は、ライトアップされた橋梁を見上げながら、船旅ならではの風景を満喫する。就寝も隣り合わせの気遣いが気になるなら、個室のほか、カプセル型の個室もあり、個人空間でくつろげる。注意点は入港が早朝なので睡眠不足にならないよう、早めに寝ることくらいか。

久しぶりの船旅も、マイカーだからどこに行こうがフリー。存分に楽しめたが、心残りが1つ。鉄輪(かんなわ)温泉の名物、温泉の余熱で食材を調理する「地獄蒸し」料理店にいったら、1時間待ち。後ろ髪をひかれながら、次回の制覇を心に決めた。(大加戸康一)

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